2016年も世界一の旅行先がバンコクに決定!「世界の渡航先ランキング」を読み解く│タイ政治/経済
みなさん、こんにちは。本日ご紹介したいランキングは「世界の目的地」というものです。毎年、クレジットカードで有名な米マスターカード社が2010年から発表しているランキングです。中身はかなりしっかりとしており、世界中の旅行者の動きが60ページほどの資料にまとめられています。
何が便利かというと、その都市で「滞在(1泊以上宿泊)」をして始めて1カウントとしている点です。実は旅行者の定義はデータを作成する団体が独自で定めているため、資料によって数字がバラバラとなります。資料によっては国ごとに違うデータを使っていることもあり、比較にならない場合もあります。また、飛行機の乗り継ぎのため立ち寄っただけでも、旅行者とカウントされてしまう場合があり、国の魅力を推し量るには、難しい場合があります。その点、マスターカード社のランキングは「世界の目的地」であり、宿泊が定義となります。もちろん、宿泊=目的地なのかは微妙ですが、数時間の滞在で観光旅行と言っているものとは一線を画します。
ランキングトップの常連、バンコク
2009年に調査が開始されて以降、バンコクは常にトップランカーです。票の左にある数字は、旅行者数を意味し、右側のかっこ内の数字はその年のランキングとなります。
参照:http://newsroom.mastercard.com/asia-pacific/files/2016/09/Mastercard-Global-Destination-Cities-Index-Report-2016.pdf
調査が始まって以来、常に3位以上をキープしています。最近まではロンドンやパリなどのヨーロッパに僅差で負けていました。しかし、2012年にはロンドンと僅差ですが首位になり、さらに観光旅行者数を増やしています。2014年は、クーデターの影響から旅行者が減り、ランキングを落としてしまいますが、アジアの中では最も人気のある旅行先と言っても間違いないと思います。実際に生活をしていても、バンコクはいつでも旅行者の方で溢れています。電車の中などでは様々な言葉を耳にします。本当に国際的な都市なんだと感じることが多くあります。
クーデターが2014年の5月に起こりましたが、半年もたたないうちに秩序は回復し、2015年には再び首位に躍り出ています。タイ政府としても、観光産業を国の主要産業に位置づけをし、強化を推進しています。現在は旅行者を呼び寄せるため、様々な国とタイアップをしています。政府発表なども海外旅行者の目を意識した発言を良く耳にします。すでに、世界で最も愛されている旅行先であるバンコクですが、2016年の指標を見てみましょう。
世界の渡航先(目的地)ランキング、2016年版
世界の目的地ランキング2016年はトップはバンコクで、年間旅行者を2,100万人を超えるようです。2位のロンドンとは150万人程の差となっています。


参照:http://newsroom.mastercard.com/asia-pacific/files/2016/09/Mastercard-Global-Destination-Cities-Index-Report-2016.pdf
このように見てみると、ヨーロッパはロンドンとパリに分散されていますが、アジアに関してはバンコクで間違いないようです。アジアの次点はシンガポールで約1,200万人と、バンコクと比較すると約半分となります。
ちなみにですが、東京も約1,200万人とかなり訪れる外国人は多いようです。ただ、その内の27.5%がビジネス目的ということで、旅行先というよりはビジネス都市です。バンコクの場合、ビジネス目的での来タイは14.4%なので、リラックスしにバンコクに来る旅行者が多いようです。
世界に愛されるバンコクの魅力
バンコクが愛される理由の一つに、全てがバンコクに凝縮されているということが挙げられます。お寺などの観光地があり、少し足を伸ばせばビーチが広がるリゾートがあります。尚且つ都会の要素も充分に兼ね備え、時間が限られる旅行者にとっては嬉しい限りです。
また、他の国からのアクセスがしやすいことも理由の一つだと思われます。ASEAN諸国であれば、あらゆる国からバンコク行きの航空便が出ています。また、西には中東諸国・東には中国と日本があります。実際にタイに来る旅行者の多くは、中国・日本・シンガポール・ドバイ・マレーシアから来た人のようです。タイを中心にしてあらゆる方角から人が集まってきています。
次に挙げられる理由は、「コスト」です。同じマスターカードの資料を見ると、世界的に旅行者数は増えているが、旅行に使われる金額は横ばいのようです。つまり、一人当たりの旅行にかけるコストが減っていることがわかります。バンコクの場合、安いものから高いものまで揃っているので、自身の予算にあった旅行を設計することができます。
タイの物価感について
「バンコクの場合、安いものから高いものまで揃っているので…」と書かせていただきましたが、タイの物価感がどのような感じなのか気になった方は以下の記事をご覧ください。
本日はタイの魅力について、書かせていただきました。アデコのブログでも多くの魅力を配信しています。毎日更新していますので、バンコクの今を知りたい方は、是非いいね!を押して下さい。
日本人にとっては、特に最良の都市だと言えます。日本からは毎年100万を超える日本人がタイで滞在しています。単純計算ですが、1日あたり3,000人もの旅行者がバンコクに来ている計算になります。日本人向けのサービスも多く、一般的にタイの人たちは親日です。
参考:
Master card; Global Destination Cities Index (2013-2016),
http://newsroom.mastercard.com/asia-pacific/files/2016/09/Mastercard-Global-Destination-Cities-Index-Report-2016.pdf
http://newsroom.mastercard.com/asia-pacific/files/2015/06/MasterCard_GDCI-2015.pdf
http://newsroom.mastercard.com/asia-pacific/files/2014/07/Mastercard_GDCI_2014_FINAL1.pdf
http://c15210660.r60.cf2.rackcdn.com/wp-content/uploads/2013/05/MasterCard-Global-Destination-Cities-2013-Report.pdf