タイの牛乳事情について│タイ生活の準備


Posted on Dec 23, 2016



タイの窓からこんにちは。仕事よりも牛乳飲む、西田でございます。

みなさん牛乳は好きですか?
私は幼少時に牛乳が好きすぎて、結果的に今身長が183cmまで伸びてしまうくらい飲んでいました。

今回はそんなタイでの牛乳事情について書いていきます。

タイだと牛乳ってどのくらい飲まれている??


世界各国の一年間に飲む一人当たりの牛乳摂取量は日本は31.6リットル、ASEAN平均で60リットル、世界平均で109.6リットル、という調査結果が出ました。
しかしなんとタイでは日本のおよそ半分である、16リットルしか飲まれないのです。

牛乳を飲まない理由としては

・酪農がタイであまり進んでいない
・牛乳1個あたりの単価が高い
・上座部仏教を信仰しているタイ人の一部は牛は不殺生の対象であり、積極的に牛乳を飲みたがらない(牛乳になっても牛を食べていると同じ感覚になるため)


ということがあげられるでしょう。
そのため、タイでは牛乳は売られてはいても飲む人はほとんどいないのです。

これを問題視したタイ政府は・・・?


牛乳は体が必要とする必須アミノ酸をすべて含む良質のプロテインの宝庫です。そしてプロテインは筋肉・細胞・骨・ホルモン・酵素を形成することによって、体の成長を促進し、破壊された部分の修理を行います。もし仮にこれが極端に不足してしまうと、子供は背が伸びず、免疫力が弱くなり、知能や学習能力も低下してしまいます。先ほどのタイの一人当たりの摂取量を見ればわかるとおり、タイ人が全体的に背が低いというのは幼少時に十分なプロテインの摂取をしていないことが挙げられるわけです。結果として18歳到達時の平均身長が低いのはそこから来ています。そこで、タイ人の子供たちに牛乳摂取の重要性を理解させ、子供たちの体が健康で丈夫になるように、「学校牛乳プロジェクト」と称してタイ政府が牛乳を積極的に飲むように広めたのです。

学校プロジェクトとは
・国の予算により無償で児童に牛乳を提供
・1992年に創設。小学校就学前の児童を対象に120日分(1日200ml)
・2000年から生乳使用を義務化(全量国産)
・対象学年と供給日数を年々拡大させ、2014年には就学前から小学校6年生の児童を対象に260日分にまで拡大

牛乳以外の食品にはカルシウムがあまり含まれておらず、牛乳のカルシウムほど吸収しやすくないため、牛乳をあまり飲まない人はカルシウムが不足しがちで、骨の発育が不十分になり、高齢になったとき骨粗しょう症になりやすいといわれています。(現にタイでも足腰に障害を持つ方が多く見られます。)

2016年現在、保健省保健局はタイ人自動健康増進戦略として、胎児から18歳の若者までを対象に、年齢のふさわしい身長と体格づくりのための栄養促進を実施しました。特に身長が著しく伸びる10台に備えて、十分な栄養摂取、運動、休息をとることを促進しています。そのために地域の病院、児童センター、学校などで、栄養管理システムを開発し、20年後にタイ人の平均身長が男性183cm、女性170cmになることを目指してるそうです。
いかがでしたでしょうか。成長期に飲む牛乳はこれだけ価値が高く、強い体を手に入れるためには必要なものなのです。

牛乳を意識して飲むということ


政府が対策をしていてもやはり、タイで牛乳が流行っている様子は全くなく、まだまだ浸透するには時間がかかりそうな印象を受けます。また、牛乳の摂取量が低いのは何もタイ人にいえたことではなく、日本人もその意識を持って積極的に飲むことが大切だと思います。タイで働くとなると、日本にいるとき以上に牛乳摂取の機会を失ってしまいますので、意識的に摂取することが大切です。ですが、タイの牛乳は日本よりも少し臭みが強く、初めて飲むには抵抗があると思います。そういう場合は「Milo」などの粉末を溶かして飲んだり、ミルクティーにして直接飲まないスタイルからはじめてみるといいと思います。最初から多すぎる設定をするのではなく、少なめに、朝の一杯からでも始めると気持ちのいい生活が送れるかもしれませんね。

ちなみに個人的には寝る一時間前にホットミルクにハチミツを入れて飲むのがおすすめです! 仕事で疲れたとき、夜寝れないときに飲むと、落ち着いた気持ちで、リラックスしながら眠りにつくことができますよ!!

今回はこのへんで!また次回!!

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