海外就職 ”ビザの取得要件の比較” で国を選択する│タイ政治経済


Posted on Jan 19, 2017



みなさん、新年明けましておめでとうございます。
今年初めの記事は、基本に立ち返ってビザの取得難易度について書かせていただいます。

海外就職を考える時にビザについて不安はつきものですよね。
ビザに関しては、どのように調べればいいのかもわからないですし、
噂話も多く、お困りの方が多いと思います。
そこで、年末年始のお休みを利用して、調べて見ました!!

調べた対象国は、インド・インドネシア・シンガポール・タイ・ベトナム・マレーシアの6カ国です。いずれも人気が高く、良く質問されることが多いです。項目としては、ビザの取得要件とその他の規制についてです。他の国に関しては、調べ終わったら随時書いていきますので、今しばらくお待ちください。

分量が多いので、3カ国づつ2週にかけて説明していきます。
では、どうぞ!!

インド:申請は少し手間だが、簡単に取れる


インドで働くためのビザはB Visa(Business Visa)E Visa(Employment Visa)の2種類あります。インドで長期的に就業をする予定の方はE Visaを取ってください。B Visaは短期の商用のもので、バイヤーや会議のために取るものなので、今回は、E Visaに関してだけ、書きます。

単純労働をすることは認められないが、その他に規制されている仕事はありません。学歴などに関しても規定はなく、就職先の会社が決まればビザの取得はほとんど問題ありません。ただし、1つ重要なことは年収が25,000ドル以上である必要があります。現地の物価と比較すると高い給与であることが挙げられます。ビザの要件ではありませんが、求人の傾向としては、インドは英語でビジネスを進めていくことになるので、英語ができることがある意味、必要最低限の要件と言ったところでしょうか。

学歴:不問
就業経験:不問
給与:年収25,000ドル以上

取得難易度:非常に簡単

 

インドネシア:手間がかかり、なおかつ不透明


まず、第一に石油・ガス分野に関しては、外国人の就労は厳しく制限されています。この業界だけを狙って転職する人はあまりいないと思いますが、
もし、そうだった場合は要注意です。

労働目的のビザの場合は、一時居住ビザ(Type312)と呼ばれるものを取得する必要があります。一時居住ビザは、労働目的以外に留学目的などにも用いられるが、少し違うので申請をする際は、担当官のお話を良く聞いてください。取得要件に関しては、役職に応じた学歴か5年以上の関連する就業経験もしくは、能力証明書の提示が必要。ただし、関連する就業経験が5年以上あっても絶対にビザの認可が降りるとは限らない。明確な線引きはなく、担当官の裁量によって変わることがあります。どちらかというと、ビザの取得が難しい国の一つで、25歳未満や60歳以上については、ビザの取得は困難です。

さらに、企業には「外国人従業員雇用計画書」を提出する義務があり、入国管理局により管理が非常に厳しいこともあり、少し大変です。
ビザ取得までも発行する書類が多く、時間がかかるだけでなく、入国後にも申請しなければならない書類は多いです。(10種類以上あります!!)
最近は政府主導で簡略化が行われているようです。

以前には、ビザの発給要件にインドネシア語でコミュニケーションが取れることとあったが、最近は緩和されて、コミュニケーションが取れる必要は無くなりました。
ただし、医療・金融業界で就業する外国人にはインドネシア語の習得が義務づけられているので、要注意です。

学歴:大学か業務と関連する専門学校の卒業資格
就業経験:業務と関連する就業経験5年以上
給与:指定なし

取得難易度:とても大変

 

 

シンガポール:今後さらに難易度は上昇


シンガポールで全人口の約36%近くが外国人ということもあり、今後、国策として外国人比率を下げることを発表しています。現地採用を減らすため、2017年よりビザの取得要件が上げられることが発表されました。
就労を目的とするビザはEP (Employment Pass)S Passの2種類あります。
それぞれが異なる要件なので、経歴などと相談になりそうです。

EP Visaは、シンガポール政府が認めた大学の卒業資格と基本月給3,300ドル以上が要件となります。ビザを申請する方の年齢に応じて必要最低基本月給が上がっていきます。現地採用で3,300ドル/月は、現地採用としては破格の金額であり、企業としては日本人の採用控えが発生するので、求人が減ることが想定されます。英語がビジネスレベルできることは必須で、よほど優秀な方でないと企業としても採用はできないと思います。S Passはエンジニア向けのもの。最低基本月収は2,200ドルではあるが、大学または高等専門学校の卒業に相当する学歴が必要です。ただし、S Pass保持者の割合が社内で15-20%以下である必要があり、大手でないと発行は厳しいようです。

シンガポールの場合、経験が豊かで即戦力になれる方でなければ、かなり就職は難しいといえます。

学歴:シンガポール大学が認めた大学か専門学校の卒業資格
就業経験:業務と関連する就業経験3年以上
給与:3,300ドル(EP Visa)か2,200ドル(S Pass)

取得難易度:とても大変

 

 

VISA取得のための国選びは慎重に!


今回は、インド・インドネシア・シンガポールの3カ国でした。
来週は、タイ・ベトナム・マレーシアの3カ国の説明と、6カ国をまとめます。
では、また来週!!

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