ダイナソープラネット タイの恐竜プウィアンゴサウルスについてまとめてみた|デート/レジャー


Posted on Sep 29, 2016



近年タイは恐竜化石の発掘地として世界的に注目をされています。そんな中バンコク市内にタイで発掘された恐竜の骨格標本を見ることの出来るテーマパークが2017年1月31日までの期間限定(予定)でオープンしています。

ダイナソープラネットについての記事はたくさんありましたが、アトラクションについての記事ばかりでしたので、前半に基本情報、後半部分はテーマパークの骨子である恐竜について書かせて頂いております。わたしは恐竜の大ファンなので、ダイナソープラネットに行かれた際には、標本の前で一度立ち止まってもらい興味を持ってもらえると嬉しいです。

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基本情報


【Dinosaur Planet】
場所:BTS プロンポン駅 2番出口より直進徒歩5分
HP:http://www.dinosaurplanet.net/(タイ語/英語/中国語)
営業時間:10:00~22:00 年中無休
電話: 063-162-5830

 

料金

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     通常料金    オンライン割引料金
   大人    600 THB    510 THB
   子ども    400 THB    340 THB


*身長90~140cmの子どもは有料、それ以下は無料
*7月27日現在

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

主要アトラクションの待ち時間

 

 


  • DINO EYE なし

  • STARS OF DINO なし

  • DINOSAUR DISTRICT 5分

  • DINO FARM なし

  • RAPTOR TREME 45分

  • 4D DEEP WORLD 120分


  •  


*7月20日 祝日の込み具合です

 

 

地図


Sukhumvit 22 The Emsphere, Khlong Tan, Khlong Toei, Bangkok 10110 Thailand

 

 

DINOSAUR DISTRICT


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ダイナソープラネット内にはいくつかのアトラクションがあるのですが、入り口を入り向かって右側の「DINOSAUR DISTRICT」に標本たちは待っています。大御所のステゴサウルス、トリケラトプス、そして注目のタイの恐竜、プウィアンゴサウルスの全部で3体です。このアトラクションではほとんど待ち時間なく中に入ることが出来ます。しかし滞在出来る時間が決められており、急かされながら進むので長い時間標本を見ることが出来ません。時間が足りない場合には二回転目をおすすめします(笑)

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プウィアンゴサウルス
 

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ステゴサウルス


 

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トリケラトプス
 

 

 

 

 

 

ここを見てほしい!タイの恐竜 プウィアンゴサウルス


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【プウィアンゴサウルス シリントーナエ】

分類: Chordata,‭ ‬Reptilia,‭ ‬Dinosauria,‭ ‬Saurischia,‭ ‬Sauropoda,‭ ‬Titanosauria,‭ ‬Nemegtosauridae.
食性: 植物
大きさ: 15-20 メートル
発掘場所: タイ‬ サオクア地層 コーンケン、カラシン
時代: およそ1億3000万年前 白亜紀前期
名づけ親: V.‭ ‬Martin,‭ ‬E.‭ ‬Buffetaut‭ & ‬V.‭ ‬Sweethorn‭ ‬-‭ ‬1994年


白亜紀前期、竜脚類の中でも進化を遂げたティタノサウルス形類がアジア南部に広がったと言われています。タイの竜脚類プウィアンゴサウルスもそんなティタノサウルス形類のうちの一種であり、タイいち押しの恐竜といっても過言ではないでしょう。

[aside] 竜脚類とは
草食恐竜の一種。四足歩行で首としっぽが長くゆったりした体型です。ブラキオサウルスやセイスモサウルスなどが有名です。(ちなみにわたしが一番好きな竜脚類の恐竜はニジェールサウルスです。)[/aside]

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骨格標本を下から見上げているだけでは気がつきにくいのですが、実はこの恐竜の骨格にはいくつかの特徴があります。このプウィアンゴサウルスが属するティタノサウルス係類の特徴としてあるのが、尾椎の連結方法です。他の竜脚類恐竜たちとは異なり、尾骨の尾椎の椎体の関節が凸凹と不思議な形で組み合わさっているのだそうです。写真では分かりにくいですね。

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次に顔を見てみると、歯は縦長で鋭い杭のようで、顔の前のほうに並んでいます。きっと彼は草を食べやすいようにこのような進化を遂げたのでしょう。なんともチャーミングな顔つきです。

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全体的にこの恐竜の胴体はずっしりとしています。長い首と大きな胴体はちょっとアンバランスにも見えますが、草をたくさん食べられるように首は長く、草をためこめるようにお腹が大きかったに違いありません。大きな胴体で長い首も支えていたのだろうと考えられます。首は長いですが背丈はそんなに高くないので、ずっと昔タイに生えていた植物はそんなに高さがなかったのかもしれないですね。

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この恐竜は全体の骨格の60%が発掘されたそうです。様々な環境要件が重なって現在に骨格が化石として残ることが奇跡的であることを考えれば、60%というのはなかなかの数字です。タイの恐竜の中でも特にすばらしい保存状態で見つかっていることは間違いありません。では多くの博物館でなぜ全身の骨格標本を再現出来ているのかというと、見つかっていない部分を別の恐竜や動物の骨などから推定してはめ込んでいるのです。このプウィアンゴサウルスに関してもそのような方法で復元をしているのでしょう。そして多くの博物館に展示してある骨格標本は、劣化を防ぐためレプリカであることが多いです。このダイナソープラネットにある骨格標本に関しても確認したところレプリカだということでした。

[caption id="attachment_3561" align="aligncenter" width="651"]1 *この写真は2015年に福井で撮影しました[/caption]

実はこのプウィアンゴサウルス、2015年に福井県立恐竜博物館で行われた企画展「南アジアの恐竜時代」の際に来日を果たしております。その企画展では全身骨格が展示されていた為、日本の恐竜ファンの間では比較的名前の通った恐竜かもしれません。

プウィアンゴサウルスのプウィアンゴはこの恐竜が発掘されたコーンケン県のプーウィエン郡に由来しています。また小種名のシリントーナエは、発掘現場を訪れたタイのシリントーン王女様のお名前から来ているそうです。カラシン県にあるタイで一番有名な恐竜博物館はシリントーン博物館と名づけられています。シリントーン博物館ではこのプウィアンゴサウルスの発掘現場を見ることが出来るそうです。タイの恐竜を語る上で外せない場所なので、是非訪れてみたいものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

タイの一大恐竜ムーブメント


期間限定と試験的ではありますが、バンコク市内にこのような恐竜をテーマにした遊園地が出来るということは世界的な恐竜映画の人気や、タイでの発掘、研究の加速によりムーブメントが起きていることの現われだと思います。タイは恐竜に関してたくさんの資源を持っている訳ですが、それがこのように観光にも生かされ始めています。今後もタイの恐竜ブームから目が離せません。



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今回はダイナソープラネットのごく一部しか紹介しませんでしたが他にもたくさんの志向を凝らしたアトラクションが用意されているので、恐竜ファンもそうでない方も是非訪れてみて下さい。

 


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