タイに海外就職/転職したい方からよくある質問4選にアデココンサルタントが回答します


Posted on Sep 29, 2016



みなさんこんにちは、アデコタイランドの多田大樹です。
最近、「お金がなくても幸せに暮らそう!!」がコンセプトの「幸せ!ボンビーガール」というテレビ番組で、タイの現地採用の方の生活に関する特集があったようで、タイ就職に興味を持って頂ける方が以前より増えてきました。私のようにタイでの生活にどっぷり漬かっている者としては、共感してくれる方が増えてとても嬉しいです!!

タイでの就職を検討している方と無料面談をする際にも、「あっ、そのテレビ見ました!!」と、いうように話が盛り上がることがあります。(その流れで雑談をし、あっと言う間に時間がすぎさっていることも多いです。)嬉しい反面同時に気付いた事が、テレビ番組をご覧になった方は多いものの、まだまだたくさんの方がタイ就職に不安を抱いているということでした。そこで今日は、タイでの就職を検討している方からよく聞かれる質問について真剣に答えてみました。それぞれの方のバックグラウンドによって若干回答は異なってくるものの、少しお時間を頂いて読んでもらえると嬉しいです。


1.英語に自信がないのですが、仕事は見つかりますか?


上記のような質問を頂くことは大変多いです。海外就職を希望されている方の中でも、英語に不安を感じていらっしゃる方はたくさんいます。
英語ができればもちろん良いですが、日本人が必要とされているポジションは日系企業向け営業担当やカスタマーサービスなどが多いです。英語に不安があってもできる仕事であることが多く、企業様も仕事を通じて上手になって欲しいと考えていらっしゃることが多いです。英語でメール対応などができればもう充分なチャンスがあります。
ただしお客様対応が日本語であったとしても、社内でのコミュニケーションは英語であることが多いです。日本語が使えるタイ人スタッフはそれほど多くはないですし、業務をこなしていく上でタイ人スタッフの協力を得ることも必要不可欠です。つまり英語を流暢に話せる必要はなく、「身振り手振りを用いつつ意思を伝えることができる」というのが、一つの基準になるかと思います。
「全く英語ができません」と言う方に関しては日本語のみで完結する仕事もありますが、正直に話すと給与は平均より低いことが多いです。ですが就職するチャンス自体は充分あります。給与に関しても、平均より低いと言っても物価水準が違いますのでタイで日本人が生活していくには充分と言えます。まずはタイで仕事をはじめて語学を習得し、給与UP、希望の業界や職種などにキャリアアップしていく方法もあります。

2.どのような方の登録が多いですか?


御相談頂いている方々の年齢についてですが、20代前半~60代広範まで本当に幅広い方がいらっしゃいます。

50代以降の方に関しては、過去にタイで駐在をしていた経験がある方やセカンドライフをタイで過ごしたい方などが目立ちます。

20代~30代前半の方については、明確な海外就業の目的を語れる方もいらっしゃる一方、海外への憧れからタイでの就業を希望される方も多くいらっしゃいます。面談時にお話をきいていますと、タイでの就業に対する目的やその動機が弱いように感じることが多いです。タイでの就業はどなたでも挑戦頂けますが、その分就職活動をされていらっしゃる方も多いので、他の方との差別化をするためにも、海外就職における優先順位(プライオリティ)や海外で就職する意味・タイである必要性などを、しっかり考える時間も必要です。

3.日本人に求められていることとは?


企業の立場に立って考えてみるとイメージしやすいと思います。
まず、基本的に企業としては、「日本人の採用はコストがかかるので極力採用をしたくない」という思いがあります。しかし採用している理由としては、日本本社との調整等を行う際に日本の文化やビジネス慣習など「日本人だからこそわかること」を理解している人材が必要だからです。企業側にとって日本人採用はコストが大きいので避けたいものの、「日本人でないといけない」ので採用をするという決断になります。
多くの方々の就職活動をサポートさせていただき、気付いたことがあります。採用の際に求められている人材とは、「コミュニケーションが充分にとれ、ご自身の市場価値(立場)が的確に理解できている人」です。日本と大きく変わる点はありませんが、もし日本から来られるのであれば、タイでの就業が未経験という点はタイ在住の方と比べるとウィークポイントとなるので、常に頭の中に入れておいたほうが良いと思います。
当然のことではありますが、年齢を重ねるごとに経験が重視される割合は高まります。若い方でしたらポテンシャル採用ややる気の高さでの採用も多々ありますので、日本と比べてもチャレンジできる企業は多くなると思います。しかし35歳を超え始めると、マネジメントの経験や事業計画の経験などが重要なファクターとなってきます。年齢=経験ですので、年齢を重ねるごとにご自身のキャリアの振り返りが重要となり、職務経歴書の書き方も重要となります。

4.今後のタイの移り変わりについて


日本企業がタイに勢い良く進出し続けていた時代は少し過去の話となります。現在、多くの日系企業は、「業務効率化+コスト適正化」の流れにあります。コストのかかる駐在員を少なくし、現地採用を増やしていくという流れがあります。タイでの事業を日本から独立させて、日本文化を押し付けず、タイ文化に浸透していく段階にあります。
近年は日系企業の中にも、駐在員をおかず全て現地スタッフに任せている企業も多くなってきました。日本人現地採用のスタッフでも、現在の流れの中で社長を任せられている方もいらっしゃいます。「現地採用にはキャリアがない」と聞くこともありますが、任期がない分、現地の情報に精通しやすく、今後、可能性はますます大きくなっていくのではないでしょうか。
現在日系企業の方が課題に感じられていることは、タイ人マネージャーの存在が不足しているということです。つまり、タイ人マネージャーと業務をやりながら育成ができる方が望まれています。日本文化とタイ文化、双方を理解し、国籍と文化の壁を取り除いていける柔軟な方のニーズは高まるかと思います。



今回は4つの質問だけでしたがみなさんの不安が少しでも解消されれば嬉しいです。全ての人がそれぞれ異なるバックグラウンドをお持ちですので全員に当てはまる訳ではありませんが、参考にして頂ければと思います。一度、メールを頂ければ個別に御相談を伺わせて頂きます。
(メールアドレス:japan.th@adecco.co.th)

Share to :

facebook twitter linkedin facebook copy

Leave a Comment: